iPhoneのライトニングケーブルはEUの規制でなくなったりはしない

EUの規制でAppleのライトニングケーブルが消えるのではないかという噂がメディアで騒がれている。

確かに、MacBookやiPadの充電は今やUSB-Cで行う仕様になっているし、今後iPhoneがUSB-Cで充電するようになっても流れ的には全くおかしくない。しかし、だからといってAppleがすぐにライトニングケーブルを捨てるかというと、そうでもないかもしれない。

そもそもEUはAppleにライトニングケーブルをやめるようにはいっていないし、規制もしていない。EUが規制しているのは「充電アダプタ」であり、ケーブルやポートの種類ではないのだ。つまり、EUは電源アダプタの規格を統一しようとしているだけだ。

今からおよそ10年前、EU圏内には30以上のアダプタ規格が存在した。それは消費者にとってもどれを選んだらよいのか、あまりにもわかりずいものだった。アダプタの規格は各メーカーの設計に任せられていた結果、このような事態になったのだ。その当時、規格が作られては消えを繰り返し、使えなくなった古い規格のケーブルやアダプタ捨てられてゴミの山となり、その量は年間あたり51,000トンにも上ったという。

この事態をEUは放っておくわけにはいかなかった。EUは2009年から規格統一の推進や規制を行い、その後およそ10年の時を経て、充電アダプタの代表的な規格は3つまで減少したのだ。結果、ゴミの山は減り、十分な推進・規制効果があったと言える。

さて、話を元に戻すと、EUは電源アダプタの規制をAppleに守るように言ってきたわけだが、すでにAppleはその規制・規格に沿って電源アダプタを販売している。例えばiPhone 11 Pro/Pro Maxに同梱18W USB-C電源アダプタと、USB-C – Lightningケーブルがそうだ。つまり、何も問題はないのだ。

とはいえ、今後の商品ラインナップをUSB-Cでそろえるなど、Appleが戦略的にそちらにシフトしていく場合は、iPhoneの充電ポートがライトニングからUSB-Cに変わる可能性がなくはないだろう。ここはApple次第ではあるが、少なくてもEUの規制によって強制的にライトニングが消えるということはなさそうだ。

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